2024年7月25日、オースティン国防長官とアメリカ統合参謀本部のブラウン空軍大将は、ワシントンD.C.で共同記者会見を開催し、アメリカの安全保障政策について説明した。オースティン国防長官は、過去3年半でグローバルな同盟とパートナーシップの構築が大きく進展し、安全保障が強化されたと述べた。特に、アメリカ、日本、韓国の三国間関係がかつてないほど強固になっていると強調した。
さらに、アメリカは最新鋭の戦術機を日本に配備し、海兵隊の沿岸連隊を日本に駐留させる計画を発表した。また、フィリピンではローテーションで配備される米軍兵士の基地アクセスが拡大され、軍事協力が進展している。
オースティン国防長官は、インド太平洋地域の他の地域でも大きな進展が見られていると述べ、インド、ベトナム、インドネシア、シンガポール、パプアニューギニアなどとの関係も強化を挙げた。
また、ロシアのウクライナ侵攻に対しては、NATO(北大西洋条約機構)にフィンランドとスウェーデンを新たに加盟し、加盟国の防衛費支出が増加していると報告した。ウクライナ支援に関しては、アメリカ主導のウクライナ防衛コンタクトグループが約50カ国で構成され、ウクライナへの支援を継続している。
ブラウン大将は、ロシア、中国、北朝鮮、イラン、過激派組織などのグローバルな課題に対処するためには、同盟国やパートナーとの協力が重要であると強調し、協力拡大の例として、北極圏の安全保障とアフリカ諸国との協力の進展を挙げた。