2024年7月15日、アメリカのロイド・オースティン国防長官は、国防総省のデジタル・人工知能担当最高責任者とシンガポールの技術担当副長官が、データ分析と人工知能(AI)の協力に関する新しい声明に署名したと述べた。
オースティン国防長官は、シンガポールのウン・エンヘン国防相を国防総省に迎えて会議を開催し、この声明が両国の相互運用性を強化し、AIの責任ある使用を促進するためのものであると述べた。シンガポールは現在ハワイで開催されている環太平洋合同演習(RIMPAC)に参加している29カ国のひとつである。この演習は、6月26日から8月2日まで行われ、約25,000人が参加する。
さらに、オースティン国防長官は、2024年5月下旬から6月上旬にかけて開催された英国国際戦略研究所(The International Institute for Strategic Studies:IISS)のアジア安全保障会議(シャングリラ会合)についても言及し、シンガポールのシャングリラ会合ホスト国としての尽力に感謝の意を表した。
両国は2024年5月に防衛イノベーションに関する重要な覚書に署名しており、これにより「最先端技術を迅速かつ効果的に調達できる」ほか、2023年12月には、サプライチェーンの安全保障協定を締結し、その強靭性を強化するための措置を講じている。オースティン国防長官は、両国の軍隊が陸、海、空、宇宙、サイバーなどのあらゆる領域で共同訓練を続けていることを強調し、自由で開かれたインド太平洋という共通のビジョンを共有していると述べた。
オースティン国防長官はシンガポールを「最も価値のある防衛パートナーの一つ」として、両国の防衛パートナーシップがますます強化されていることを誇りに思うと述べ、エンヘン国防相も、オースティン国防長官のリーダーシップとパートナーシップ強化への貢献に感謝の意を表した。