韓国国土交通部は2024年6月24日、スマートシティ構築事業の公募結果を発表した。この事業は自治体と民間企業が協力し、地域特性に適した革新的なサービスを見つけ、既存都市の多様な問題を解決することを目的としている。公募は2024年5月27日から29日まで行われ、結果として韓国の天安市、光明市、太白市、慶山市が選定された。
天安市は、AI基盤の資源循環モデル、音による路面性状分析、カーボンニュートラル自律走行シャトルなどの市民体感型スマートサービスと共にデジタルツイン基盤の仮想実証空間(バーチャルステーション)を構築する計画である。
光明市は、光明駅勢圏地区一帯に交通、エネルギー、災害・安全スマートサービスをデータ基盤で連携するカーボンニュートラルスマートシティを構築する計画である。
太白市は、急速な人口減少と高齢化による地域消滅の危機に対応するため、スマートマイニング技術を活用した地域特化産業の活性化を図る。
慶山市は、若年人口の減少による地域経済の衰退問題を解決するため、既存の都市インフラを連携・活用し、データを活用したハイテク産業を活性化する都市を構築する計画である。
国土交通部は、これらの事業を通じて開発されるソリューションをオープンソースとして公開し、広域自治体に構築中のデータハブと連携させることで、スマートサービスの迅速かつ経済的な普及を目指している。選定された自治体の事業計画発表資料は、2024年6月25日からスマートシティ総合ポータル(www.smartcity.go.kr)で確認可能である。