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インテリジェンス

英国兵士が次世代の身体装着型技術をテスト

2024年08月02日

2024年7月21日、イギリス国防省は、イギリス兵士が次世代の装着型技術を試験したことを発表した。この試験の目的は、利用可能な技術を兵士のためのウェアラブル技術に統合し、戦場での認知力を高め、より迅速な戦術的意思決定を可能にすることにある。

 

今回の発表は、最先端の防衛能力を調達するという新政権のコミットメントの一環として行われた。Future Soldier programは、先日発表された戦略的防衛見直し(Strategic Defence Review)で説明された、新たな要件に対応するために軍事装備プログラムを適応させる、という目的を実現するものだ。レスターシャーに拠点を置く、ロイヤル・アングリアン連隊第2大隊の部隊は、データ可視化ツール、統合センサー、ライブインテリジェンスフィードを含む最先端の技術を単一システムで接続して試験した。

 

国防科学技術研究所(Dstl)の科学者たちは、この試験を通じて、指揮統制、通信、コンピューティング、情報システムによって歩兵レベルの戦術にわずかな変更を加えるだけでも、作戦結果を大幅に改善することを実証している。試験が行われた技術には、敵の動きを検知して身体装着型システムにアラートを送信する地上センサーや、敵が兵士を狙っていることを警告するレーザー検知システム、ドローンの熱検知システムなどが含まれている。

 

Dstlの最高経営責任者であるポール・ホリンズヘッド博士は、「Dstlは、産業界と密接に協力し、軍隊の能力を高め、殺傷力を高める技術の開発・統合に取り組んでいる」と述べている。

さらに、英国本土最大のソールズベリー平原訓練区域での最新のテストから得られた教訓を活用し、Dstlと産業界が協力して将来の装備の必要性を開発している。今後、車両搭載オプションや、イギリスの同盟国との共同兵士システムの開発も予定されており、新技術が利用可能になるたびにさらなる開発と実験が続けられる予定である。

出典: Ministry of Defence, Defence Science and Technology Laboratory and The Rt Hon Maria Eagle MP, 2024, "UK soldiers test next generation of body-worn technology," GOV.UK (元記事公開日:2024/7/21、英国)

出典URL:https://www.gov.uk/government/news/uk-soldiers-test-next-generation-of-body-worn-technology