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インテリジェンス

ドローン連合の国防相による共同声明

2024年07月25日

2024年7月10日、英国のヒーリー国防相は、同盟国やパートナー国と共にウクライナにドローンを供給するための枠組みを確立する文書に署名した。

 

「ドローン連合(Drone Coalition)」は、ウクライナ防衛コンタクトグループ(UDCG)に属する国々の産業が生産するドローンやその部品をウクライナに提供することに重点を置くと共に、ウクライナの製造業者を支援し、ウクライナ軍が最も効率的に能力を装備するための方法を模索している。

連合のメンバーは既にウクライナに対して多大な支援を行っており、ラトビアはドローン技術を継続的に向上させるための試験訓練場を提供している。英国はドローン連合を代表して、FPV(First Person View)ドローンの開発・調達のための業界コンペを開始し、265件の入札が寄せられた。これらの入札は現在評価中であり、最初の契約は2024年8月に締結される予定である。

 

7月10日、ドローン連合のメンバーは、ドローン連合の中核的な活動である管理体制の調達メカニズムの枠組みを提供する覚書(MoU)に署名した。この覚書により、英国主導のドローン連合共同基金が設立され、迅速かつ効率的なドローンの共同調達が可能となる。これまでに、オランダ、英国、ラトビア、ニュージーランド、スウェーデンが、共同基金に対して総額4500万ユーロ以上の拠出を約束しており、さらなる追加拠出も見込まれている。

 

ドローン連合は、ウクライナに100万機のFPVドローンを提供する計画を立てている。同時に、連合のメンバーは偵察ドローン、攻撃ドローン、AIアップグレードドローン、対ドローン能力など他の種類のドローンも提供するために取り組んでいる。ドローン連合を通じて、国家の産業能力を活用し拡大するための共同調達の取り組みを模索している。連合の国々は、連合の目標を達成するために追加の資金提供を奨励しており、他の同盟国やパートナーが参加することを歓迎している。

出典:GOV.UK, 2024, "Joint Statement by Defence Ministers of the Drone Coalition"(元記事公開日:2024/7/10、英国)

出典URL:https://www.gov.uk/government/news/joint-statement-by-defence-ministers-of-the-drone-coalition