FacebookXPocket
インテリジェンス

アメリカ国防総省が国家防衛産業戦略の中間実施報告書を発表

2024年07月17日

2024年7月3日、アメリカ合衆国の国防総省(DoD)は、国家防衛産業戦略(National Defense Industrial Strategy:NDIS)の中間実施報告書を発表した。

NDISは2024年1月に国防総省の産業基盤政策担当次官補室(Office of the Assistant Secretary of Defense for Industrial Base Policy:OASD(IBP))によって発表され、国防産業エコシステムの近代化を目指す4つの戦略的優先事項を特定している。

 

中間実施報告書では、国防総省全体で進行中の取り組みが紹介されており、強靭な産業基盤の構築がDoD全体の優先事項であることが強調されている。国防総省は今夏、NDISの実施に関してさらなる詳細を共有する予定である。

国防総省のローラ・テイラー=ケール国防次官補(産業基盤政策担当)は、「この報告書は、1月以来、国家防衛産業戦略で示された優先事項を達成するために国防総省が行ってきた取り組みを伝えるものである」と述べた。ケール氏は、具体的な活動として、「国内生産能力の向上、現在および将来の防衛産業労働力の教育と訓練、中小企業や非伝統的な企業の参入障壁を低くする新しい方法の模索、同盟国およびパートナーとの協力強化」を挙げた。

 

報告書に詳細が記載されている多くの取り組みは、OASD(IBP)が管理する国防生産法および産業基盤分析・維持(IBAS)プログラムを通じて資金提供を受けている。これらのプログラムは、サプライチェーンのレジリエンスを強化する上で重要な役割を果たしており、産業基盤を強化し、兵士の要求を支援するための補完的かつ柔軟な権限を付与している。

国防総省は、引き続きNDISの戦略的優先事項の達成に尽力し、現在および将来の産業基盤の取り組みの成功を確実にするために、産業界、国際機関、省庁間、内部の利害関係者と協力を続けていく。

出典:U.S. Department of Defense, 2024, "DOD Releases National Defense Industrial Strategy Interim Implementation Report"(元記事公開日:2024/7/3、米国)

出典URL:https://www.defense.gov/News/Releases/Release/Article/3827343/dod-releases-national-defense-industrial-strategy-interim-implementation-report/